目次
はじめに
近年、資産運用や投資に興味を持たれる方も非常に多くなりました。
でも、証券口座って、結局どこの証券会社で開設したら良いの?色々あり過ぎて、良くわからない!
で、ググッて調べてみても、いわゆる検索上位のアフィリ記事では、どの証券会社にも良い事ばかり書かれていて信憑性が薄い・・
そんな風に感じた事はありませんか?
というか、僕自身が実際そうでしたので、その気持ち、よく分かります。
という事で、本記事では、僕自身がこれまで数十社の証券口座を使い比べてみた中で、
現在進行系で使い続けている3つの証券口座に絞って、それぞれの口座の使い分け戦略を全公開します。
もちろん、それぞれの証券会社のデメリットにも触れた上で、です。
僕自身、まだまだ勉強中の身ですが、「岩波慶チャンネル」の読者様に、価値ある情報としてご参考になれば幸甚です!
(※本記事では、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任で!)
【口座1】楽天証券での運用戦略~携帯アプリとNISA口座を活用~
メリットと運用戦略まとめ
まず、楽天証券では、携帯アプリ(iSPEED)とNISA口座に特化して利用しています。
NISA口座での僕の運用方針や、メリット&デメリットを踏まえた考察は上記事でも詳しく触れていますが、
楽天証券におけるNISA口座開設のメリットの中で、特に大きいのが、海外ETFの買付手数料が全額キャッシュバックになる点。
僕自身、アセット・アロケーションにかなり大きな比率で海外ETFを組み込んでいるため、この点は非常に大きいです。
なので、5年間(非課税期間)のバイ&ホールドを前提として、
まず、海外ETFを120万円(非課税額)の限度に出来るだけ近づく数量単位で購入。
そして、余った非課税枠は、ノーロード(売買手数料無料)のインデックスファンド(非上場)でさらに細かく埋め立て。
こうすれば、非課税枠もムダなく活用し、国内の税金も手数料もゼロ(※)という、長期投資家にとってはかなり理想形に近いポートフォリオを構築できます。
(※海外ETFでは、その国での源泉徴収などが行われるため、完全に税金がゼロという訳ではありません。)
また、携帯アプリ「iSPEED」は、現状、数ある証券アプリの中でも、かなり使いやすい部類です。
マイページを自由にカスタマイズ出来るため、簡易チャートを一画面に複数表示して、
自分の気になる為替、指数、個別株などを一度にまとめてチェックするのも楽々です。
デメリット
楽天証券は、特定口座での利用にも比較的、使い勝手は良い方です。
ただ、米国株の購入手数料が最低25米ドル以上かかる事を考えると、
手数料負けを防ぐため、一回での購入額は最低2500米ドル以上は欲しい換算になり、
細かい銘柄分散や購入タイミングの分散がしづらい、というデメリットが付きまといます。
後述するSBI証券の方が、特定口座においては使いやすい、というのが現状での著者判断です。
(追記:2017年9月現在、SBI証券と同じ手数料水準まで引き下げられました。)
また、携帯アプリ「iSPEED」のデメリットとしては、海外ETFや海外株を個別でチャート表示する事が出来ない点が挙げられます。
さらに、「iSPEED」内ではポートフォリオの評価額も「米国株式」「(国内)株式投信」などの枠でしか明細表示されないため、
銘柄ごとの評価額を確認するには、都度、PCサイトに接続する必要性が生じます。
これは少々面倒なので、強く改善を求めたい点ですね。
あと、日々の海外ETFや海外株の価格チェックには、iphone標準装備の「株価」アプリを併用して補うと便利です。
【口座2】カブドットコム証券での運用戦略~フリーETFを活用~
メリットと運用戦略まとめ
三菱東京UFJグループ系列のカブドットコム証券。
この証券会社における、最大の目玉商品としても有名な「フリーETF」。
日本や海外の株価指数に連動するインデックス系ETFをはじめ、15種類(※2017年2月現在)のETFが、
売買手数料無料で取引出来る、という、かなり魅力的なサービスです。
効果的な使い方としては、細かい分散購入(or積立購入)によって、
株価の変動リスクと、為替の変動リスクを併せて平滑化する方法です。
特にここ数年は、株価も為替も、どちらも激しい変動が多い局面のため、
購入タイミングを誤って損失を被るリスクを低減する上では、心強い味方になるでしょう。
僕も、長期投資にやや比重を置いているとはいえ、こうした短期的なリスクも軽視はせず、
ヘッジも含めて、複数銘柄のフリーETFを積立購入に使っています。
デメリット
まず1つ目は、国内上場のETFのみのセレクトで、銘柄数も15種類と限られています。
あなたご自身の運用方針と、取扱銘柄がマッチしなければ、そもそも魅力の薄いサービスでしょう。
また、一度の売買の金額規模が大きい大口投資家であり、ETFの売買手数料など微々たるもの、という方にも不向きでしょう。
そして2つ目に、流動性リスクがあります。
特に海外の株価指数と連動するETFの場合、海外ETFと比べて出来高が圧倒的に少ないため、
取引金額が大きくなればなるほど、約定価格の変動リスクも増します。
そのため、成行注文ではなく、指値注文を積極的に使っていくなど、技術的な対処がある程度必要です。
【口座3】SBI証券(orマネックス証券)での運用戦略~個別株の激安手数料を活用~
メリットと運用戦略まとめ
SBI証券(orマネックス証券)の最大の特長は、何と言っても激安水準の手数料体系。
こと個別株の売買手数料に関しては、金額規模の大小に関わらず、現状、掛け値なしで推奨出来る証券口座です。
もう正直、迷ったら一番最初の証券口座はSBI証券(orマネックス証券)にしとけば間違いないです。
特に、米国株式の購入手数料は最低5米ドル~上限も20米ドルと、業界最安値水準(※2017年現在)。
小口投資家でも、500米ドル単位から気軽に買えるので、細かい銘柄分散や、分散購入にも非常に使いやすいです。
今、最も個別株投資家フレンドリーな証券会社の1つと言えるでしょう。
国内株式の購入手数料も激安水準なので、僕も国内、海外問わず、個別株売買には安心して使っています。
デメリット
SBI証券の携帯アプリ「HYPER株」が、全体的にやや使いづらく、機能的にも足りていない印象です。
まず、登録した個別株の価格がリスト表示のみで、チャート表示が出来ない点。
また、海外ETFや海外株式にも未対応。(この点は「iSPEED」と同様)
日々の株価や指標のチェックには、著者の体感では楽天証券のアプリ「iSPEED」の方が使いやすくてオススメです。
【※追記】SBI証券とマネックス証券はどちらもオススメ
上記の米国個別株手数料の内容は、SBI証券もマネックス証券も同額水準(※2017年現在)のため、どちらも同じくらいオススメ出来ます。
僕はSBI証券を使っていますが、注文方法の種類や取引時間帯に関しては、現状、マネックス証券の方が好条件です。
おわりに
以上が、僕の証券口座の使い分けと資産運用戦略です。
ちなみに、資産全体を3つに分け、各証券口座に入金して運用する事で、
証券会社の運営に関わるリスクも同時に分散される、というメリットも追加で生じます。
もちろん、各証券会社では信託保全なども徹底されているかとは思いますが、
世の中、いつどこで何があるかは分からないですからね・・。
虎の子の大事な資産、手数料も税金も効果的に節約して、お互いに賢く運用していきたいですね。
あなたに理想的な運用ライフが訪れますように!